下請け施工をお請けしない理由

<理由その1> 施主様のご要望をダウレクトにお聞きしたいからです。

実際に塗装工事を行うときは、ご要望の聞き取りや詳細の打ち合わせが必要です。そして、当店からのアドバイスやご提案もあります。

そのやりとりにあたって、元請け会社を経由すると、元請け会社または元請け会社の営業担当者の意向がバリアになってうまく伝わらなかったり、当店の提案が施主様に届かないことがあります。

大切な住宅の塗装工事は元請け会社または元請け会社の営業担当者の意向や事情を介在させることなく、施主様のご要望を直接お聞きし、そのご要望を叶えるためにできるだけ忠実に、そして施主様にとって最良のご提案となる施工をしたいと考えております。

<理由その2> 価格が無用に高くなるからです。

塗装工事におけるお客様満足度をはかる要因として、施工中の現場管理、完成の仕上がり状態、アフターサービスの充実が挙げられます。
そしてもう一つ、価格の安さも大切な要因だと思います。

仮に当店が下請けとしての施工を請けたとします。その場合、当店が元請け会社に提示した見積額に、ある一定のマージンが加算されて施主様に提示されることになります。

どれくらいのマージンが加算されるのかは、その元請け会社によってまちまちですが、一般的には販売利益率20%~35%、高いところでは50%以上というケースも実際にあります。

たとえば当店の見積額が60万円だとすると、元請け会社の販売利益率が20%で施主様には75万円(60万円÷80%)ですが、これくらいならまだ良心的な方だと思います。35%だと92万円(60万円÷65%)、50%だと120万円(60万円÷50%)にもなります。

大手の総合リフォーム会社やハウスメーカーに頼めば何かと安心なような気がするから、マージンがかかってもそれは安心料だという考え方はわかりますが、これほどの高いマージンが施主様にとって有意義なものであるとは私は思いません。

完成して引き渡しを受けた時は満足したとしても、後になってご近所の方や知人の方が塗装工事に支払った金額に比べて、ご自身が支払った金額が異常に高かったことがわかったら残念な気持ちになりませんか?せめて私がご縁をいただいたお客様には、そのような残念な思いをしていただきたくないのです。

<理由その3> 下請け思考の体質を一切排除したいからです。

建築塗装の会社のほとんどは、元請け会社から仕事をもらって会社を運営しています。なぜなら、個人のお客様から仕事を受注するのは大変だからです。営業活動や広告宣伝を行なって見積案件を獲得し、相見積りの競争から受注に至るまでには営業力が必要になります。

その点、下請けに徹すれば仕事はある程度元請け会社が与えてくれますので、営業の苦労からは解放されます。どんな業界でも元請け・下請けの構造的なしくみはありますし、必要な構造なのかもしれません。ただ問題なのは、仕事の与え方・もらい方にあります。

よくあるケースは元請けからの仕事は価格が安いため、どのようにして赤字にならないように施工しようかと頭を悩まさなければならないことが多いのです。価格が安いことを元請けに訴えても、ひと物件ひと物件に高い安いなど言わず、年間を通じてのメリットで考えてくれ、というようなことを言われてしまうこともあります。そう言われてしまうと、次の仕事をもらうために従うしかありません。そのような背景があると一軒一軒いかにしっかり施工して、施主様にも必ず喜んでいただこうなどという気持ちはかすんでしまうのではないかと思います。そして親方のそのような思いは、間違いなく職人にも伝染します。初めのころはそれでも必死にいい工事を心掛けても、長年下請け仕事を続けているうちに、だんだんと施主様の立場に立てなくなり、やがては完全に下請け思考に固まってしまいます。ですから、私はこのあおば塗工舎を設立した当初から下請け仕事はお請けしていないのです。最初が肝心で、一度下請け体質に浸かってしまうと、簡単に抜け出せないのではないかと思ったからです。いろいろアドバイスしてくださる方は、まったく請けない のはもったいないので、多少は請けたらどうですか?と言われますが、目的は下請け思考を一切排除することなので、多少でも請けてしまうとそれだけでマイナス因子を取り込んでしまうような気がするのです。なので、まったくお請けしておりません。

当店に在籍している職人も当初は下請け思考でした。しかたがありません、ほとんどの塗装会社は下請け体質ですし、そのような下請け体質の会社に在籍していた職人が、縁あって当店に来てくれたのですから。その思考を排除するため、根気強く、あの手この手で言い続け、今ではすっかり下請け思考が排除されています。私が施主様の立場に立って何をどのように考えるか、施主様に喜んでいただくためにどうするべきか、当店の職人はよく理解しています。

長年当店に在籍した職人が何かの事情で当店を離れ、他の会社の職人として仕事をするようになったとしたら、その会社の親方に「何やってんだ!どうしてそんな効率の悪いことを。誰がそこまでやれと言った!」と、怒られるかもしれません。

ご相談・見積りは無料です。