外壁が傷む要因とは

建物の外壁や屋根にとって紫外線や風雨は大敵です。
特に北海道は冬期間に厳しい寒さにさらされ、寒さによるダメージも受けます。
紫外線や風雨は塗料の色褪せやヒビ割れを誘発し、防水機能を奪います。

また、最近では酸性雨の影響も無視できません。
これらの要因による影響は原因をしっかりつかみ、的確な対策を目的にして塗装工事工事を行なえば再発を遅らせたり、防止することができます。
せっかくの塗装工事ですから、傷んだ箇所は対症療法ではなく原因療法をしてもらいましょう。

窯業系サイディングの外壁が傷む要因

1)外的要因から受ける影響

窯業系サイディングの主原料は、セメントです。

意外かもしれませんが、窯業系サイディングは水に弱く、湿潤乾燥の変化に弱く、寒暖の変化にも弱いです。その弱さを守るために外表面に様々な塗装がされています。

特に湿潤から乾燥を繰り返すことによって素材が反ってしまっている状態はよく見ます。

窯業系サイディングはアルカリ質で、アルカリ質を保つことで強度が持続します。ところが塗膜が劣化した部分が風雨にさらされることで、アルカリ成分が流れ落ち、強度が弱くなります。そのまま放置してしまうとやがて素材そのものが粉上になって欠損します。

2)内的要因と外的要因の複合から受ける影響

住宅の断熱性能は断熱材の技術開発が進み、私がこの業界に入った1980年代と比べても、格段に向上しています。しかし、新築当初の断熱性能がいつまでも持続するわけではありません。冬期間に暖房の熱が室内の壁を通過し、経年による断熱材の劣化部分から外側に向かって逃げます。やがて逃げた熱は外壁の内側を温めます。しかし、外壁の外側は外気で冷やされているので、外壁の内側に結露が発生します。これが内部結露です。発生した結露は外壁に浸透し、外壁材が内側から水を含んだ状態になり外気温により凍害を受け外壁材が損傷します。

金属系サイディングの外壁が傷む要因

窯業系サイディングに比べて外的要因・内的要因による傷みは発生しづらいと思います。

屋根からの落雪・落氷が外壁にぶつかって損傷したり、自転車や荷物の搬出などで外壁を傷つけてしまうなどで傷めてしまうことはよくあるかと思います。

気になるのは金属系ということで錆びることについてです。

ほとんどの金属系サイディングは「ガルバリウム鋼板」です。採用されている皆様のなかに、「ガルバリウム鋼板」はアルミと鉄の合金なので錆びないと説明された方もいるでしょう。

しかし、「ガルバリウム鋼板」のサイディングもやがて錆びます。私は「ガルバリウム鋼板」のサイディングが錆びている状態を日常的に見ます。特に雨が当たらない部分は錆びやすいようです。例えば屋根のひさしで雨が当たらない部分や、バルコニーなどで陰になった部分です。おそらく外気に浮遊している物質が雨で流れ落ちることがなく付着したまま長期間経過することによって錆びが発生するのではないかと思います。

また、暖房機や給湯器の排気が当たっている部分も錆びているのを見受けます。排気にガスに含まれた化学物質の影響ではないかと思います。

モルタルの外壁が傷む要因

1)塗膜の劣化によってモルタル下地が受ける影響

モルタルは窯業系サイディングと同じく主原料はセメントなので、同様に水に弱いです。

木造住宅の外壁用に使用されるモルタルはほとんどが軽量セメントモルタルです。

構成はセメントが50%と珪砂や寒水石などの軽量骨材及び繊維材を含む混和剤が50%です。

水に弱いとはいえ、しっかりとした施工がされていれば窯業系サイディングに比べて風雨によって著しい影響を受けることは少ないと思います。しっかりした施工とは、水との混合割合や施工時の気温、最適な乾燥時間を置いての施工です。そして施工を担当した左官職人の技術も耐久性に大きく影響します。

しっかり施工されたモルタル外壁は本当に強いです。

とは言え、塗膜が剥がれて下地がむき出しになった状態のモルタルは紫外線や風雨にさらされることになるので、長持ちさせるためには塗膜の改修工事を早めに行うことが必要だと思います。

2)ひび割れについて

モルタル外壁にはヒビ割れの心配があります。ヒビ割れが発生する要因は様々です。

窓やドアなど、開口部周辺に八の字型に発生するヒビ割れは開口部周りの補強に問題がある可能性があり、外壁一面に髪の毛状に発生するヒビ割れ(ヘアークラック)はモルタルの調合に原因がある可能性があります。発生したヒビ割れは原因を完全に取り除くことが難しいですが、ヒビの原因をある程度特定して改修方法を決める必要があります。

ご相談・見積りは無料です。